目から鱗

「絆創膏ない?怪我したぁ。」と母に絆創膏を出してもらい、消毒もしてもらう。

小腹が空いてお菓子片手に部屋に戻る途中で

「これ食べない?」と、弟のもらい物を冷蔵庫からとりだす母。あぁ、美味しい。

たったコレだけのことで、すごく甘えている気分になる。

たったコレだけのことができなかった。

それだけのことを「甘え」だど「わがまま」と思っていたから。

休日、家族の気配を感じると気分が落ち着かず、1人になりたいといつも思う。

それは、相手を困らせたくはない、哀しませたくはない、怒らせ、嫌われたくはないから。

父方の祖母のようにはなりたくない、父や母のような夫婦になりたくはない。

周りの嫌いあう夫婦を見て子供ながらに考えたんです。

私が我慢すればいい、いい子で、いい子でいればいいんだって。

こうしたら怒られる、こう言ったら怒られるばかり考えていたら、極端に口数が少ない子供になっていきました。

本音を隠し、いい子でいなければと頑なに生きてきました。

そんな私でも「あなたは、あなたのままでいいよ」と言ってくれる人がいて

「可愛いって、だから(いつも)言ってるでしょう。」と呆れながら言ってくれる人がいる。

そんな人たちがいるのに、私は自分が愛されていないと、だから愛されたいと思ってきました。

愛されているのに、古傷ばかりを見て、愛されていることに気づかずに、気づこうとせずに。

そんな思い出をいつまでも、いつまでも、まるで大切な宝物みたいに抱えてきたんです。

ケンカをして、お互いの間に波風がたつからといって、相手を嫌いになるわけじゃない。

「どうでもいい人に、言ったりしないよ。」と言ってくれた人の言葉を、何度も、何度も考えました。

私の中に、彼にとって嫌なところがあるんだ、だから直せばいいんだ。

でも、私と彼は違う人間だから、感じ方が違うことも沢山、沢山あるんです。

じゃぁ、どうしたらいいんだろう?

考えて、考えて、気づいたこと。

波風をたてたっていい、お互い悪気があってやっていることは1つもなくて。

ただ、彼は自分を理解してほしくて、私が大嫌いで言っているわけじゃないって思えたんです。

まるで、子供みたいに怒りだす彼に、正直、戸惑いもあります。

思ったことをはっきりと口にだす彼は苦手でした。

きっと、自分には逆立ちしてもできないことをしているから。

その逆立ちをしてみようと、自分がやりたいと思いながら、してこなかったことをしてみて思ったんです。

そんなの全然、わがままじゃないよってことが。

それに、そんなことで私の周りの人は私を嫌わないよ。て、気づいたんです。

自分を好きになれない人が、人を好きになれないって意味がなんとなくだけど、少しわかりました。あぁ、こういうことかって。

違いを恐がるのは、嫌われたくないから。

口にして相手をがっかりさせたくないから。

あぁ、ほんとは私、嫌われたくない病だったんだなと。

目から鱗。

これから、苦手な逆立ちを禁止していたことをちょっとずつやっていこう。

そう、彼に伝えます。

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